皆さん は
どんな時に 「ありがとう」 と 言いますか?
そんなの あたり前! 知ってる!
って いう感じでしょうか・・
おそらく だいたいの人は
”感謝” とか ”お礼” の 意味を 伝えたいとき に 使っていると思います。
私自身も
頭では そうわかっていたつもりなのですが・・・
最近、テレビCMでやってて 思い出しました。
いつの間にか 別の言葉を使っていることに。
「すみません」
もしかしたら、こういう人、
結構いるのかもしれませんが どうですかね?
私の場合も
そのCMと同じように
いつものように、
そして無意識のうちに
「すみません」
を使っていたと思います。
そんな ある時、
私よりも
「すみません」
を 連発している人がいました。
褒めているつもりなのに
「すみません」
と言われて、
その時は なんだがちょっと違和感を感じました。
「あれ、やっぱ こういう時は
”ありがとう” のほうが しっくり来るかもね。」
そう感じるようになり、
それからは 意識して
「ありがとう」
を使うようになっていったと思います。
よくよく考えてみると
自分の親の世代 は そうだったかなぁ・・
子ども心に
「いいこと を言われてるのに何で 謝ってるのかな、」
なんて 思っていた気もします。
「すみません」
が 悪いとは 思わないし、間違いでもないと思いますが
「ありがとう」
を使う場面では、やっぱり こっちを使ったほうがいいよね、っていう感じですかね。
あ、
これは 私だけかもしれませんが、
逆に
「ありがとう」が多すぎる人 や
声のトーンが
「ありがとう」っぽくない
ってのも 感じたこともあります。
なんだか 本当の
「ありがとう」
という気持ちが 入っていないというか・・
そういう自分も、
できてるのか ちょっと 不安になってきました (;^_^A
ーー
「ありがとうの反対って?」
ところで
皆さんは
「ありがとう」の反対って 何だと思いますか?
子ども達とか にも聞いてみたんですが
「ごめんなさい、とか?」
つい 最近まで 知りませんでした。。
そもそも
「ありがとう」の意味も
ちゃんと 知らなかったかもしれません。
ちょっと調べてみましたら・・・
「ありがとう」
の語源というのは、
「有り難し(ありがたし)」
が変化して
「ありがとう」となったそうです。
「有り難し(ありがたし)」は、
「有る(ある)こと」が「難い(かたい)」
という意味で、
元々は「滅多に無い」や「珍しくて貴重」、「奇跡」
という意味だったそう。
その後、信仰など宗教的な意味合いで
「貴重で得難いものを自分は手に入れている」
というところから
感謝の意味として一般的に広がったみたいです。
「有る(ある)こと」が「難い(かたい)」
「滅多に無い」や「珍しくて貴重」、「奇跡」
の反対・・・
「当たり前」
が
「ありがとう」の反対らしいです。
最初、この 答えを聞いた時は
正直、私も ちょっとしっくりこない気もしていました。
ですが、
「しつもんメンタルトレーニング」
の学びを深めるうちに、
自分の ことを 改めて 振り返ってみて
そういうことなのかな、と 感じられた出来事があります。
もう、約17年ほど前になりますか・・
夏の終わり頃、夏バテなのか 疲れがなかなか取れなくなり、
胃腸の調子も崩して 食べても吐いてしまうような状態が数日間続き、
病院で薬をもらって ひとまず回復して 職場復帰するも、
「あれ、足が思うように動かない・・」
いつもの調子で 歩いているつもりなのに 違和感がありました。
そんな状態の中で 行った
病院の待合室での長い待ち時間に 床に倒れてしまい、即 入院へ。
入院はしたものの、
最初は トイレへの移動も 自分で歩いて行けたが、
昨日 歩けたのに今日は立ち上がることができなくなり、
次の日は、ベッドから自分で起き上がることもできなくなり、
その次の日は、自分で体の向きを変えることができなくなり、
その次の日は、自分で呼吸をするのも 苦しくなって ・・・・
診断結果は
「ギランバレー症候群」という病気。
簡単に言うと
神経細胞が うまく動かなくなってしまう病気で、
血液細胞の中にある血小板が 本来は 外敵をやっつけるところ、
何らかの原因で 自分の体の神経細胞に 影響してしまう、ということから
起こるそうです。
10万人に1人の割合で発症すると言われており、
原因はわかっていない 難病に指定されている病気ですが
治療法は 確立されてきているようです。
有名人では 大原麗子さん(女優)、安岡力也さん(タレント)、
芳根京子さん(女優)、佐藤寿人さん(サッカー選手)
が 罹ってニュースになったこともあります。
一時は 呼吸器をつけないと いけない状況まで行って
自分自身、正直
「もうダメかも」
と思うような状態まで行きましたが・・
自分ではどうしようもないことだからなのか
それを受け入れる覚悟を決めていたのでしょうか、
「悩んでいても仕方ない。
今自分に出来ることをやろう。
そうだ、自分はきっと大丈夫。」
その頃には 不思議と ネガティブな気持ちではなく、
ポジティブな気持ちでいたと思います。
毎日のようにお見舞いに来てくれた家族、
*当時、上の子達(双子) が 1歳の頃でした
遠くから駆けつけてくれた両親、
会社 や 地元の知人・友人、
いろいろな人の想いや気持ちを頂いたからなのか、
その後、奇跡的に 一命をとりとめ、快方に向かっていきます。
とは言っても、
ベットの天井を見上げながら
全身 が 動かせない状態は続き・・・
まさに 寝たきりで、
首から下は くっついていないような感覚もあり、
足を触られたりしても 何も感じなかったです。
当たり前のように していた 呼吸ができること
当たり前のように していた 声が出せること
当たり前のように していた 食事 ができること
当たり前のように していた トイレ に行けること
健康でいると 忘れがちな ささいなことが
幸せに感じられていたのだと思います。
それにしても、
人間は 多くの人に支えられて生きているんだなぁ・・・
ということを 身にしみてわかることとなりました。
例えば
病院の先生や看護婦さんはもちろん、
食事をするのには、料理を作る人や食材を運搬する人、
それらを生産している農家などの人、
育てるための土や水を供給する人、・・・
自分の見ることのない誰かが、
遠くのどこかで、誰かの支えになっているわけです。
そういった気持ちを持てるようになったのも、
こういった経験をしたからと言えるかもしれません。
結局、
人は一人では生きていくことはできないし、
「自分は 生かされているんだ。」
「生きていることは 当たり前じゃない。」
「生まれてこれてよかった。 ありがとう!」
ということを 強く感じていた あの頃の事を
当時 書いていた日記などを見返してみて、
また 改めて思い出すことにつながりました。
時が過ぎたり、
自分が その状態でなくなると
忘れちゃいがち 。
逆に 貴重な経験をさせてもらったという想いで、
これからも 時折 思い出しながら、
これからの人生に生かしていければと思います。
そんな今日は 母の日 。
わが子達は それぞれ が 感謝の気持ちを伝えていました。
自分も 故郷に住む母に 恥ずかしながらメールを送りました。
日本中で
「ありがとう」
が こだましているのでしょうかね。
皆さんにも
最後まで読んでいただいて
「ありがとう!」
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一般社団法人スポーツリレーションシップ協会認定
しつもんメンタルトレーニング
インストラクター / トレーナー
公益財団法人 日本スポーツ協会 公認スポーツ指導者
バレーボール 指導員
小泉 博孝 (ぴろリン)
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